時に風は果実を甘くも致します。

こんにちは、ヒカルです。

時に風は、涙を乾かします。


～前回の続き～
何をどうする分けでもなかったけど、想いを伝えてみた。

ただ、その人と幸せになってくれればそれで良かった。

でもなんか違っていた。

先週くらいに仕事関係の方から声を掛けられているのは知っていた。

『食事でもどうですか？』と、
これくらいしか聞いてなかったので、仕事関係は止めときなさいと言っておいた。

金曜日の深夜、彼女からこれから飲みに行ってくるとだけ連絡があり、
どこかに行ったみたいだった。

土曜日彼女から電話があった。

金曜日の仕事帰りに食事に行ったら、
その仕事関係の人と偶然店で一緒になったらしい。

そのままお連れの方共々、４人で2件目に行った。
気を使われその人と二人きりにさせられた時に、こう言われたらしい。

『妻もいるし別れる気はないんだけど、俺と付き合おう。』と、

返事するでもなく帰りにタクシーで家まで送ってもらった彼女の感じは、
満たされている感じだった。

『絶対寂しくはさせない、逢いたい時は言ってくれれば時間作る。』と男。
彼女は満たさせている感じだった。

風が雲を蹴散らし、星や月が足元を照らし遠くまで見渡せる夜だった。

今日も向かい風。

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